
代表の柳原です。
今回は、北海道でご活躍中のDIYプランナー®︎山口恵里さんにお話を伺いました。
恵里さんとは、2015年に札幌でお写真を撮らせていただいたことがきっかけで出会いました。
ご自身で独自のDIYプランナー®︎という肩書きを作り、DIYプランナー®︎養成講座を作り、DIYの楽しさを多くの方へ伝えている、モノにも人にも愛情あふれるとっても素敵な講師なのです!
今に至るストーリーやDIYに対する想いをたっぷり伺いました。

まず、今の講師に関するお仕事内容を簡単に教えてください!
DIYプランナー®の山口恵里です。
DIYプランナー®養成講座という講座の講師をしています。
DIYプランナー®というのは元々私が考えて使っていた肩書です。
DIYプランナー®︎養成講座とは、「DIYに興味はあるけれど、どうしたらいいかわからない。」「作ってみたいけれど、一人ではできない。」「材料や道具の使い方がわからない。」「DIYは好きでやっているけれど、自分の技術の活かし方がわからない。」…という方を対象に、道具の使い方、木の種類などのDIYの基礎から、自分の思い描くイメージを形にするところまで、一貫して習うことのできる講座であり、自分の技術を活かしたいと思っている方にはお仕事として私が培ってきた経験や知識まで伝える講座です。
他には、札幌のリフォーム会社さんと提携し、賃貸住宅や中古住宅のDIYが出来るリノベーションのアドバイスやデザインの提案・施工、DIYを始めるきっかけになっていただけるようなワークショップや講演の開催、また、おうちをカフェ空間に変えるお部屋丸ごと家カフェ計画などの提案をし、「女性ならではのセンスやアイデアとDIYで活躍できる女性を増やしたい!」「古い建物にDIYとデザインで新しい価値を生み出し活かしたい!」という想いで活動しています。

DIYプランナー®︎養成講座の講師になったきっかけや経緯を教えてください!
元々インテリアと作ることが大好きな子供でした。
小さい頃はレゴブロックでずっと遊んでいて、クリスマスも誕生日もプレゼントはレゴブロック、そしてお小遣いでインテリア雑誌を買う小学生でした。
子供が3人いますが、長女を出産、仕事を退職後、何気なく手に取った「comehome」という本の、「手作りでお部屋を素敵に変える暮らし」に影響を受けて、私のやりたいインテリアはこれだ!!と思い、そこから築40年の団地に引っ越しをしました。
(築40年のボロ団地なら多少釘を打ってもバレないんじゃないかと思いまして。。)
狭い、ぼろい、古いの3拍子揃った家で収納も全然なく、必要に迫られて主人に下駄箱やキッチンカウンターを作ってもらっていたのですが、平日はサラリーマンなので作るのが遅く待っていられなくて、自分でやり始めたのがDIYをするようになったきっかけです。
その後、「素敵になった我が家を見てもらいたい!」「同じ団地に同じようなインテリアの趣味があるママさんと繋がれたら!」と思って始めたブログを「comehome」のライターさんに見つけていただいて、雑誌に載せていただきました。
長男出産直前に新居を建て引っ越しをしたのですが、長女は発達障害があり、お片付けが出来ず、家が荒れ放題になりました。
「せっかく素敵な家を建てたのにこんなに散らかっていたらもったいない!」 と思い、インターネットで子供のお片付けの情報を探しましたが、全然見つからず、「だったら自分で学んで困っているママに伝える側になろう!」と思ったのが、きっかけで整理収納アドバイザー1級の資格を取りました。
もともとカフェが好きで、インテリアが好きで、「おうちがお気に入りのカフェのような空間になったらどんなに素敵だろう!」「子育てと家事で精一杯でもおうちで毎日カフェが出来たら出かけなくても楽しい!」「そんな空間をたくさん増やせたらどんなに素敵だろう!」と思っていました。
そこから「DIYでおうちのカフェのような空間に変える」という活動を始めました。
また、実家が小樽ということもあり、小さい頃から古き良き建物をたくさん見ていました。
そしてある時、いつもあった建物がなくなり、更地になっているという様子もたくさん目にしました。
「せっかく素敵な建物だったのに、どうして壊すんだろう。壊したらもうもとに戻らないのに。壊すのではなく、活かす方法は何かないのかな。」と小学生の頃から考えていました。
大人になり、整理収納とDIYをお仕事にしたとき、いつか、「古い建物をDIYと女性ならではのセンスやアイデアで新しい価値を生み出し、活かす」ということが出来るかもしれない。
そのためにいつか大きなプロジェクトにも挑みたい。
それにはきっと一人ではなく、たくさんの仲間が必要になる。
その仲間を見つけたい。増やしたい。そして一緒にチャレンジしたい。
そう思うようになりました。
また、3番目を妊娠、出産した時期とも重なり、忙しくなってきたお仕事のサポートをしてくれる仲間がほしい、と思っていたところに、のちに生徒さんになる方から「DIY塾をやってください」といわれたことがきっかけになりました。
でも、月に一回2時間の塾だと私が伝えたいことをすべて伝えるのに1年たっても伝えきれない、と思い、3ヶ月6回丸一日DIYを学ぶ養成講座という形を選びました。
学んで終わり、ではなく、学んだことを自分の暮らしや得意なことととして活かす。
そして、社会に貢献する。
卒業したら終わりではなく、チームとして、仲間として繋がれる、活動できるコミュニティとしての側面も持つDIYプランナー®養成講座をつくりました。

DIYプランナー®︎養成講座という独自の講座を作るのに、苦労したことや大変だったことはありますか?
自分の伝えたいこと、想いや学んでほしいこと、身につけてほしい技術などを講座という形にするために、半年間準備をしました。
その間はほぼ毎日PCに向かっていて目がすごく疲れました(笑)
DIYの基礎をどういう形で学んでもらうか、どうしたら全員がマスターできるか、満足してくれる講座にするためにはどうしたらいいのか、初心者さんでもしっかりマスターできる、経験者の方が受講しても満足してもらえる講座にするにはどうしたらいいのか、などをすごく考えました。
他にはデザインやインテリアとの関係や組み合わせなど「楽しむためのDIY」の知識をどう入れるか、なども考えました。
また、講座を受けてそれで終わり、ではなく、モチベーションが落ちた時に仲間とのつながりを通して、気持ちを上げられるような仕組みを作ろうと考えていました。
直接DIYとは関係ないかもしれませんが、個人事業主として活動を始めても途中で諦めてしまう人がとても多いし、私自身も自信をなくして諦めかけたことがあるので、そういうときに相談に乗れる立場でいたいと思ったこともあり、仕事としてのDIYの気持ちの在り方なども講座に組み込みました。
そしてこの講座をたくさんの方に興味を持っていただくためにどう伝えたらいいのか、自分を見つめなおしながらすごく考えました。
自分の頭の中にあるもの(想い、考え、知識、情熱など)を文字や言葉に明確に落とすというのが一番大変でした。
《後編》につづく

山口恵里/DIYプランナー®️
忙しくても、子供がたくさんいてもおうちをおしゃれなカフェ空間に。デザインとDIYで古い建物に新しい価値を提案するDIYプランナー®・整理収納アドバイザー。DIYプランナー®️養成講座の開催、リフォーム会社と提携し賃貸住宅や中古住宅のDIYが出来るリノベーションのアドバイスやデザインの提案・施工、DIYを始めるきっかけになっていただけるようなワークショップや講演の開催、おうちをカフェ空間に変えるお部屋丸ごと家カフェ計画などの提案を行う。